ペリカン手術
あご下の余分な脂肪や筋肉などを取り除き、すっきりシャープに整える手術です。
あご下から首にかけてたっぷり脂肪がついていたり、皮膚のたるみが目立っていると、顔が大きく見えるほか、あか抜けない印象を与えてしまいます。横からの見た目がペリカンにたとえられ、これを改善して美しいフェイスラインに仕上げるのがペリカン手術です。

二重あごをはじめとするあご下の悩みに対しては、これまで脂肪吸引や糸リフト、フェイスリフトなどの施術が主に選ばれてきました。しかし最近では、あご下のたるみの原因となる「広頚筋下脂肪」に直接アプローチできる「ペリカン手術」も注目されています。
この手術では、余分な脂肪や筋肉などの組織を外科的に取り除くので、より確実なサイズダウンが期待できます。

ペリカン手術で取り除く主な組織
- 皮下脂肪
首の前面に広がっている広頚筋より浅いところにある脂肪
- 深部脂肪
広頚筋より深いところにある脂肪
- 顎二腹筋
広頚筋の内側にある、物を飲み込むときに働く筋肉 など
実際の手術ではひとり一人の患者様に合わせ、必要な部位を必要な量だけ切除してスリムにします。また、術前の診察やCT画像、超音波検査などのデータに加え、術中の実際の状態を考慮しながら進行していきます。
こんなお悩みをお持ちの方へ
- ① 二重あごが気になる方
- ② あご下から首のラインが垂れ下がっている方
- ③ あごと首の境目があいまいな方
- ④ 脂肪吸引や糸リフトなどで満足できなかった方
- ⑤ カラダは痩せてもあご下の脂肪は減らない方
- ⑥ あごを美しいVラインにしたい方
ペリカン手術の施術料金
ペリカン手術
¥660,000(税込) |
【銀座高須クリニック、横浜、名古屋、大阪】
※施術方法や施術の流れに関しましては、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。
※インバウンドの方の施術料金は通常料金とは異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。
ペリカン手術と他の施術の違い
あご下のたるみは、皮膚だけでなく脂肪や筋肉など複数の層が原因となっているため、表面的な施術だけでは十分な効果が出にくいことがあります。
糸リフト吸収糸を使った頬のたるみ治療・フェイスリフトでは届かない領域
糸リフト吸収糸を使った頬のたるみ治療やフェイスリフトでは、顔面の皮膚をしっかり引き上げることができますが、あご下のたるみや脂肪までは効果が出ない場合があります。
脂肪吸引だけでは限界がある
脂肪吸引は、あご下の脂肪を直接取り除く方法ですが、深い位置にある脂肪(広頚筋下脂肪)を吸引しようとすると、内部の大切な組織を傷つけるリスクがあります。また、皮膚のすぐ下にある皮下脂肪を取りすぎると、表面が凸凹になったり、たるみ・しわが悪化する可能性もあります。
お悩みを根本から改善するペリカン手術
ペリカン手術は、皮下脂肪に加え、広頚筋下脂肪や筋肉などの深層組織までしっかり除去します。あご下のボリュームを根本から改善し、皮膚が自然に引き締まり、理想的なフェイスラインに近づけます。
ペリカン手術の流れ
ペリカン手術の流れについて詳しく解説させていただきます。


① あご下の正面からは見えにくい部分を2~4㎝程切開する。

② 皮膚と広頚筋の間にある皮下脂肪が多い場合は切除する。皮下脂肪は取りすぎると仕上がりが凸凹になりやすいため、もともとの皮下脂肪が少量でたるみへの影響がほとんどないと判断した場合は切除しない。

③ あごの奥の組織を処理するために、広頚筋とその下の層を剥離する。

④ 広頚筋よりも深い層の脂肪を切除する。この深部脂肪が垂れ下がりの最も大きな原因であることが多いので、十分に取り除く必要がある。

⑤ 横方向にある顎二腹筋が大きい場合や下降している場合は、切除してスリムにする。外見への影響がないと判断した場合は、そのままの状態にする。

⑥ 縦方向に並ぶ顎二腹筋が膨らんでいる場合は、縫合して寄せ、スリムにする。縫合することでかえってボリュームが出ると判断した場合は、そのままの状態にする。

⑦ 離れている左右の広頚筋を寄せて縫合する。縫合することでかえって膨らみが出ると判断した場合は、そのまま間を開けておく。

⑧ 切開部を縫合する。ペリカン手術はここまでで完了だが、耳の下の脂肪まで減らしたい場合は、脂肪吸引を行う。
ペリカン手術の施術の流れ
当院ではお客様がご納得いくまでカウンセリングを行い、施術後のアフターケアもしっかりとサポートさせていただきます。
高須のこだわり
質の良い注射針のみを使用
高須 幹弥 医師当院の手術の際の局所麻酔注射、ヒアルロン酸注射、ボツリヌストキシン注射の際の注射針には、国産のテルモ針、エンジェルニードルなど、質の良いものだけを使用しています。
一般的に、注射針は、より細く、より切れの良いほうが痛みが少なくなっています。当院で使用している注射針は、細さと切れ味を追及した質の良い注射針。針を刺す際の痛みが少なく、少しでも患者様の苦痛を少なくするために最善の努力をしています。
高須クリニックの注射針の特徴
①針の細さ
注射をするときの痛みは、一般的に、細い注射針ほうが少なく、太い注射針のほうが痛みが強くなります。それは、皮膚や粘膜に注射する際、注射針で皮膚や粘膜の表面に小さな穴を空け、針先が中に入っていくからです。当然、細い針のほうが表面を傷つけるダメージが少なく、痛みが少なくなります。
しかしながら、注射する部位によっては、あまりに細すぎる注射針を使用すると、針が皮膚の硬さに負けてしまい、刺さらない場合も。当院では様々なG(ゲージ)※の注射針を取り揃えており、皮膚の硬さに負けない硬さの注射針で、細いものでは30~34G(ゲージ)※のものをご用意しています。
注射する部位によって使用する針を替え、少しでも患者様の痛みが少なくなるように努力しています。
※G(ゲージ):注射針の太さの単位。 数字が大きいほど細くなります。
②針の外径に対して内径が大きい
当院では、針の外径に対して内径の大きい注射針を使用。
麻酔液やヒアルロン酸、ボツリヌストキシンなどを注射する際、薬液は注射針の内腔を通過して注入されます。外径に対して内径が大きい注射針のほうが、薬液が内腔を通過する時の圧力に対する外径の太さが細いため、その分、細い針を使用することができます。結果的に患者様の痛みが少なくなります。
③針の切れ味が鋭い
当院では切れ味の鋭い注射針を使用。
切れ味が鋭い注射針は、皮膚や粘膜を貫く際、抵抗が少なくスムーズに針が入っていくため、痛みが少なくなります。④様々な長さの注射針を取り揃えている
一般的に、薬液を注入する際、浅い層に注入する場合は短い注射針を用い、深い層に注入する際は長い注射針を用います。
当院でも同じように、皮膚の狭い範囲に注入する際には短い注射針を用い、広い範囲に注入する際には長い注射針を用いて注射を行っています。特に、広い範囲に注入する場合、短い注射針で行うと、何回も針を刺すことになってしまい、その分、患者様の痛みが強くなります。そのため、広い範囲に注入時には、少しでも痛みを軽減させるために専用の長いカテラン針などを使用しています。
手術後、注射後などの腫れを引かせる漢方薬「治打撲一方」について
高須 幹弥 医師当院では、手術後や注射後などの腫れを早く引かせる漢方薬「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」を常備しております。
治打撲一方は、元来、その名が示すよう、打撲の治療に用いる内服薬であり、江戸時代中期の医者香川修庵によって考えられた薬です。
患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげる効果があります。
打撲以外にも、外科手術後の腫れや痛みに対しても一般的に使われており、美容整形の手術や注射などの後にも使用することができます。【治打撲一方の成分】
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。
・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。
・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。
・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。
・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。
・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。
・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。
・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。
大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。
そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。用法
通常、朝昼夕の3回、1包2.5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。
主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。
手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。料金
1包 : ¥110(税込)【全院】
ペリカン手術 術前・術後の注意事項・アフターケア
施術時間 | 約60~120分 |
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術後の通院 | 約1週間後に抜糸に来ていただきます |
術後の腫れ | 強い腫れは約3~7日(個人差あり) |
カウンセリング当日の治療 | 予約に空きがあれば可能 |
入院の必要性 | なし |
シャワー | 当日より可能 |
メイク | 当日より可能 |
洗顔 | 当日より可能 |
ペリカン手術のダウンタイム
手術後は、主に切開をした周辺が腫れます。腫れのピークは手術当日~手術翌日で、その後は時間と共に引いていきます。
個人差はありますが、腫れが引くのが早い人の場合、手術後2~3日目くらいには大きな腫れは引き、人前に出ても大きな違和感がなくなります。
腫れやすい人の場合でも、1週間も経過すれば、人前に出ても違和感のないくらいに腫れは引いてきます。
- 【フェイスバンド】
術後3日間は24時間着用をお願いしています。7日目頃までは、できるだけ長い時間の着用をおすすめしています。フェイスバンドを装着することで、腫れを和らげたり、仕上がり実感を早く得ることができます。 - 【メイク】
術後24時間以降からメイク可能です。 - 【洗顔・シャワー・洗髪】
創部が濡れなければ、施術直後から可能です。 - 【入浴】
施術翌日から可能です。
切開手術であるため、術後早期に身体が温まると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。施術当日にどうしても湯船に浸かりたい場合は、ぬるま湯に短時間(5分以内くらい)に済ませるのが無難です。 - 【運動】
術後2週間程度は、激しい運動をしないでください。切開手術であるため、術後早期に身激しい運動をすると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。 - 【エステ・マッサージ】
手術部位以外は当日からマッサージしていただいて大丈夫ですが、手術部位は1ヶ月以上強いマッサージをしないでください。
ペリカン手術のリスク・副作用・合併症について
術後の腫れについて
ペリカン手術の副作用、合併症において、術後の腫れがあります。
手術直後は麻酔の影響もあり、あごが大きく膨らんでいます。
翌日には麻酔の腫れは引きますが、手術そのものの影響でまだ腫れており、理想のあごよりもやや大きくなっています。
ただし、腫れているのはあくまであごだけであり、目や鼻が腫れているわけではないので、マスクをすれば腫れを隠すことができます。
手術当日からお話しすることができるので、常時マスクをしていれば、周りの人に手術をしたことはわかりません。
個人差はありますが、1週間もすると大きな腫れは引いて、マスクなしでも違和感がない程度になります。
尚、術後1週間程度はフェイスバンドの装着をおすすめしています。術後3日間はできるだけ24時間装着するのが理想です。その後は、在宅中だけでも装着するようにしてください。装着しなくても大きな問題はありませんが、圧迫固定することで、腫れを軽減する効果があります。脂肪の取りすぎについて
ペリカン手術のリスク、副作用、合併症に、皮下脂肪の取りすぎがあります。
患者様によっては、「できるだけたくさん脂肪を取ってほしい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、脂肪を取れば取るだけ細くなって綺麗になるわけではありません。
ペリカン手術は皮下脂肪と深部脂肪の両方を取る手術ですが、皮下脂肪は皮膚が薄い人や皮膚のたるみがある人に無理してたくさん取ってしまうと、皮膚が凸凹になったり、段差が生じたり、余計にたるみが生じたりしてしまうことがあります。程よく脂肪が残る程度に皮下脂肪を取り除いた場合は、凸凹になったり、段差が生じたり、余計にたるみが生じたりすることはなく、綺麗に仕上がるし、逆に皮膚のたるみが引き締まることが多く、それは医者の技術とセンスによります。ペリカン手術の脂肪を取り除くポイントは、「いかにたくさん脂肪を取るか」ではなく、「いかに必要な分だけ脂肪を取り、綺麗なフェイスラインにするか」なのです。
ペリカン手術
よくあるご質問
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